法華寺の外観

仏教の世界にもやっぱりいろいろな登場人物がいまして、中でも恐ろしいのがこの鬼子母神(きしもじん)でございます。鬼子母神は500人だとか1万人だとかの子供を持つ神様です。一方で、人間の家の子供を食べてしまうという、鬼のような一面も持っていました。ところが、後述しますがいろいろあって改心して、安産や育児の神として祀り上げられるようになりました。というのが鬼子母神誕生秘話です。

日本各地に鬼子母神の像がありまして、特にここ大分県豊後高田市の法華寺には、日本最大の鬼子母神像があるのです。日本最大と言っても鬼子母神像なんてそうたくさんあるわけでもないので、マイナースポーツで県大会優勝したくらいのイメージですね。実際、その大きさは4メートルぽっちです。牛久大仏なんて120メートルっすからね。まぁ珍スポットと言えば珍スポットなので参拝してきました。

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日本最大の鬼子母神像がある大分県の法華寺

法華寺の中心に立つ鬼子母神像

大通りを走れば嫌でも目に入る紅白のでっかいお寺。見た目が神社っぽいけどこれはお寺。その中心に鬼子母神像が佇んでらっしゃいます。見えますかあの巨像が。電線が張り巡らされていてわかりにくいのですが。

鬼子母神像を中心に全景

駐車場に車を捨てて近づきます。ここの鬼子母神さんは城山鬼子母神とおっしゃるそうです。

下から見上げる鬼子母神像

そしてこれが神ってる母ちゃんこと、城山鬼子母神の全体像です。像高4メートルですが、土台がでかいのでやたら上の方にいらっしゃいます。高いところにいらっしゃるのは威厳が合って大変よろしいのですが、しっかり像とご対面できないのが切ないところ。しかし目を見て話すのが苦手な自分には都合が良い。な、情けない…。

上半身をアップで写した鬼子母神像

どうがんばっても見上げるしかないので、うまいことお顔を見られないのですが、恐らく眉毛がありません。眉毛のない母親とかちょっと嫌ですが、女性ならばよくあることかもしれませんね。実際、自分の母親のすっぴんを思い浮かべてみると、どんな眉毛してたか思い出せないので、もしかしたらうちの母親にも眉毛がなかったかもしれません。

ただ、よく見ると眉毛らしき盛り上がりはあります。なんでまた肌と同じ色で塗っちゃったんですかね。そして口がエラいことになっています。鬼子母神って、口が裂けていることもあるそうなので、それを表しているのかな。

そもそも鬼子母神の造形にはいろんなパターンがあって、天女のような格好・形相をしているパターン、他にはここの鬼子母神のように、鬼っぽい顔をしているパターンやツノが生えているパターンもあるそうです。

十羅刹女と思われる方々

で、鬼子母神の足元にいる謎の像。なんかマイク持ったり、杖(釣り竿?)を持ったりしてますが。調べてみると、十羅刹女(じゅうらせつにょ)と呼ばれている鬼神さんだそうです。彼女たちは法華経に登場するそうな…。十羅刹女も鬼子母神の子供っていう説もあるそうですね。

しかし、なんだってこのような持ち物と、名前がついているのでしょうか?実在する方々がモデルになってるんですかね。だとするとどういう基準で10人が選ばれたのかも気になります。公募の上抽選ですかね。

足元に並ぶ子どもたちの小さな置物

その下には金色の小さな子どもたちの像というか置物が。これらは鬼子母神の子供か、水子地蔵かなにかか。首がないものとかもあって若干不気味。

足場にびっしり置かれる子どもたちの像

改めて全体像はこんな感じ。引きで見ると、子どもたちが岩場にこびりついた数の子みたいでキモい。日本も慰安婦問題を早いとこなんとかしないと、大使館の周りがこんな感じになってしまうのでしょうか。おっと、不適切な発言でしたね。失礼。

川を見つめる鬼子母神像

そして話が逸れますが、お寺の前には桂川っつー川が流れています。というかもうそこは海ですからね。

鬼子母神像のいちから見える景色

ではこの海の画像を尻目に、鬼子母神について説いていきましょうか。冒頭で紹介した通り、鬼子母神さんは元々たくさんの子供を抱える肝っ玉母ちゃんでありながら、他の家の子供を食べちゃう近所迷惑な方でもありました。まぁ騒音おばさんみたいな方と思ってもらえれば良いでしょう。いや、その凶行っぷりから考えると角◯美代子(闇が深いので伏せ字)の方がふさわしいかもしれません。

こんな人が近所に住んでいると困るということで、村人たちはお釈迦様に助けを求めることにしました。相談を受けたお釈迦様は、鬼子母神が最も愛情を注いでいた末っ子を隠してしまうのです。幸いの我が子を隠された鬼子母神は、もう半狂乱になりながらこの世の果てまで探しまくるわけです。それでも見つからないので、鬼子母神もお釈迦様に助けを求めます。

川に浮かぶカモたち

相談を受けたお釈迦様は、「500人くらいも子供がいるのに、たった1人いなくなっただけでお前はそんな必死になってる。数少ない子供をお前に食われた親たちはそれ以上に苦しみ悲しんだんだ!それを知りなさい!」と諭したわけです。こうして改心した鬼子母神は末っ子も返してもらい、子供の守り神・安産の神様となったのでした。

電線の向こう側に佇む鬼子母神像

ご近所トラブルも釈迦にかかればこのように丸く収まるわけですね。現代であれば警察は民事不介入だし、役所も頼りないし、泣き寝入りするしかありませんからね。ただ、56億7000万年後には弥勒菩薩が悟りを開いて我々を救ってくれるはずなので、それまで我慢しましょう。ソースは観弥勒菩薩上生兜率天経。

ヘタウマな如来像

鬼子母神像の奥には、ポンチな仏像がありました。お釈迦様かと思ったけど、OKサインを出しているから阿弥陀如来かな。まぁ、なんでもいいでしょう。この体型、そしてこのジト目具合が漫画チックで、威厳のない雰囲気を出しています。ダメなときの大槻ケンヂに似てる気がします。

てなわけで賞味数分の参拝を終えて撤収しました。この日は1月頭ということもあってか人の気配が全くなかったのですが、時には建物の中に入れてくれたりするみたいですね。鬼子母神の話をもっと聞けたらよかったな…。

城山鬼子母神テレフォン説教を聞いてみた

さて、この城山鬼子母神についてネットでいろいろと調べてみたら、城山鬼子母神テレフォン説教なるものがあると知りました。と、言っても電話番号が0978-24-4120であること以外全く詳細が不明で、電話をかけるとどうなるのか、誰がでるのかもわかりません。

若干躊躇しつつも実際に掛けてみたところ、おじいさんの声が流れてきました。「留守番説教を吹き込むのを忘れてました」と言われて、え、やべぇこれ普通に通話状態になっちゃったのかなと思ったのですが、その後おじいさんが延々とマシンガンで説法を説いてくれたので、たぶん録音したものでしょう。しかし音質が悪く、しかもおじいさんが息継ぎをハァハァ言わせながら喋りつつけるのでかなり聞き取りづらく、3分くらい聞いたところでギブアップしました。もしも生説法だったら途中で切ってごめんな。地味に電話代かかっちまった。

しかし最初城山鬼子母神テレフォン説教について予想していたのは、鬼子母神の声が流れてきて、悪いことしたらダメだぞと子供向けに説教してくれる、「鬼から電話」みたいなもんだと思ったんですかねど。わりとガチなやつでした。興味がある方是非どうぞ0978-24-4120。

この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M3
カメラ2:DP3Merrill

法華寺 城山鬼子母神の詳細情報

公式サイト:なし
住所:〒879-0606 大分県豊後高田市玉津磯町1026
電話番号:0978-22-2495
場所:Googleマップで見る

営業時間:いつでも
駐車場:あり

備考:鬼子母神の「鬼」の文字は、一画目を省くこともあるんだとか。なぜなら、改心してツノが取れたから。

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