昭和大仏

先日、私は毎年恒例の恐山参拝のために青森県の恐山にいました。

恐山からの帰り、レンタカーでどこか面白いところに行きたいなーと考えていたら、そういえば青森には兼ねてから見たいなと思っていた「昭和大仏」があることを思い出しました。

この昭和大仏、一見ただの大仏なんですが、実は釈迦如来や阿弥陀如来ではなく、大日如来という大仏の中では珍しい存在なのです。

それではみなさん聞いてください。青森県青森市、青龍寺の昭和大仏を見てきた話です。

青森市の巨大寺院「青龍寺」は青森駅から市バスでアクセス可能

青龍寺本堂
青龍寺本堂

やってきました青龍寺。私はレンタカーできましたが、なんと青森駅から市営バスも出てるという厚遇っぷり。しかも路線名も「青森市バス昭和大仏行」だそうです。

そんなこんなで観光客が押し寄せるからかなのかは知りませんが、お寺を参拝するのに拝観料400円がかかります。

青龍寺本堂内
本堂内部の様子

ただ400円かかるのも納得の広大な敷地・立派な建物でした。

みかえり阿弥陀像
「光背で後ろ見えてないじゃん」と言ってはいけない

本堂には「みかえり阿弥陀像」もありました。肉眼で見ることができますが、暗くて見づらいので写真で紹介します。

この仏像、阿弥陀如来が振り返ろうとしているシーンの像です。なんで振り返っってるのかと言うと、その辺は多少逸話があるんですがちょっとわかりにくいで、端的に言うと「遅れてるやつ、おらんか?」と振り返ってるわけです。これはつまり阿弥陀如来の慈愛を意味してるわけです。

阿弥陀如来ともあろう方が、遅れている下々の者のために振り返るわけです。その慈愛の深さを、「仏像の首を左に向けるだけ」で表現するこの奥ゆかしさもまた素晴らしいと思います。

「みかえり阿弥陀像」は日本各地にいくつかありますが、普通の仏像と比較すれば珍しい部類です。思わぬところで思わぬ出会いがありました。やったね。

青龍寺の五重塔
青龍寺の五重塔

これまた立派な五重塔。高さは39メートルで、青森ヒバというヒノキの仲間で作られているそうです。京都以北の五重塔の中では最も高いんだとか。ふーん。

青龍寺の参道

建物を見た後は昭和大仏を見に行きます。その途中で面白い看板を見つけました。

青龍寺年間フリーカード
お寺の年パス

青龍寺の拝観料が1年間無料になるフリーパスです。まさかのお寺年パス。価格は1,000円(税別)なので、年に3回以上参拝するならこっちを買った方がお得です。マジカヨスゲー。

でも愛知県のカエル館なんて1,200円で5年間入場料無料なので、そっちと比較するとインパクトでは負けますね(笑)

昭和大仏は珍しい「大日如来の大仏」

山道から昭和大仏

しばらく歩くと見えてきました。

参道から見た昭和大仏

これが昭和大仏です。昭和大仏って名前なので昭和元年にでもできたのかと思えば、昭和59年にできたそうです。像の高さは台座を除いて21.35メートル。なかなかでかい。

昭和大仏のお顔

さてここで大仏豆知識のコーナーです。普段我々が大仏としてよく見かけるのは、如来像と観音像の2タイプです。如来像は奈良の大仏とか鎌倉大仏とか、パーマ頭であぐらをかいてるあの人です。一方、観音像は観音様です。女性っぽい感じでくねってる人です。

で、如来像を細分化すると、釈迦如来とか阿弥陀如来とか薬師如来とかがいます。彼らはだいたい同じ顔をしています。ちなみに奈良の大仏は盧舎那仏と呼ばれる人です。このレベルになってくると自分もよくわかりません。鎌倉大仏は阿弥陀如来だった気がします。

そしてこの昭和大仏は、大日如来がモデルです。

昭和大仏の横顔

大日如来は宇宙そのものです。神です、すごいやつです。すごいやつなので、釈迦をはじめとした如来は先ほど説明した通りパーマ頭で座ってるんですが、大日如来は王冠みたいな帽子を被っていると言う特徴があります。

昭和大仏の背中
背中で語る大仏

本当は印相も特徴的です。つまり手の組み方ですね。大日如来は忍者みたいに両手の人差し指を重ねた印を結んでいることが多いです。智剣印って言うんですが。この昭和大仏は残念ながら智剣印やってませんね。あれ好きなのになぁ。

昭和大仏は胎内巡りが可能

昭和大仏全景

昭和大仏は台座の上に座っています。この台座の内部に入れるし、台座内部から大日如来の胎内巡りも可能です。

昭和大仏の台座内

台座内部には地獄極楽絵図もあります。これは人が死んでから地獄に落ちて色々嫌がらせされるところを描いた絵です。

地獄極楽絵図
やりすぎ

こんな有様です。怖いっすね。

案内文

ただしばらく行くと、「地獄も百日たつと、すもうをとったりしてなんとなくのんびりしています」との説明もあります。住めば都ですね。

地獄の相撲
地獄の相撲(KISSのアルバムの邦題っぽい)

確かに鬼と人間が相撲してる。

かわいい鬼
かわいい青鬼

こいつ可愛いな。

昭和大仏胎内巡り

台座部分から大日如来の胎内に上がれる。上がれるものの、特筆するような光景はなし。

胎内でも寺の年パス

台座内でも年パス売ってた。しかも全宇宙の始祖である大日如来、昭和大仏に持たせてる!商魂たくましいな(笑)

この記事の撮影機材
カメラ:RX100M3

青龍寺 昭和大仏の詳細情報

公式サイト:昭和大仏 青龍寺(青森市)
住所:〒030-0935 青森県青森市桑原山崎 青森県青森市大字桑原山崎45
電話番号:017-726-2312
場所:Googleマップで見る

営業時間:
4月~10月:午前8時から午後5時30分
11月~3月:午前9時から午後4時30分

入場料:400円
駐車場:無料駐車場あり(300大収容)

備考:お寺の周りには田園が広がる…