金華山からの眺め
写真中央の白い建物が君に見えるか

これまた12月の話なんですが、岐阜県は金華山にやってきました。ロープウェーで山を登ると、山頂には岐阜城があります。その岐阜城天守閣からの眺めがこちらの写真。奥に見えるのは御嶽山でしょうか。いい眺めですね。

このいい眺めの中に、1つだけおかしなものが紛れ込んでるんですが、おわかりいただけただろうか?では、写真を拡大していこう。

山の中の仏舎利塔

この山の中に、仏舎利塔のような白く輝く謎の施設が見えます。この建物、周辺の道路からも見えるので、「なんだあれは?」と疑問に思った方も多いはず。

実はこれ、「ホワイトスラム」とか「古津楽苑」とか呼ばれていて、岐阜でも有名な廃墟です。廃墟は廃墟なんですが、その怪しげな名前の通り、新興宗教団体の施設だったとも言われています。

というわけで今回は岐阜県にあるこの謎の廃墟、通称「ホワイトスラム」を探索してきたので、その画像をご覧あれ。

レジャー施設?宗教施設?岐阜県の怪しい廃墟ホワイトスラム

廃バス

廃墟だから怪しいのであって怪しくない廃墟なんてあるのかと思いつつもやはり怪しさ満点のこの廃墟。わりと山奥に存在していますが、道らしきものはあるので行き方は簡単にわかります。入口も2箇所くらいありますが、その近くには現役の建物、しかもウエディングホテルがあるもんだから少ししんどい。幸せ生産所を尻目に怪しげな廃墟に行くことになります。

で、改めてなんですがこの施設というかここら一帯は、元々レジャー施設だったようで、映画館とか旅館とか食堂とかの廃墟が点在しています。で、そのレジャー施設がダメになった後なのかな?新興宗教団体が居着いたという話だそうです。ソースはネット上の情報なので不明確。もしかしたら元々宗教系のテーマパークだったのかもしれません。

ちなみに昔、この施設の前に「古津苑前」って名前のバス停があって岐阜バスの停留所になっていました。というわけでレジャー施設の名前が「古津苑」または「古津楽苑」だったのかな。

象の像
象の像

山道には先の写真のように廃バスがあったり、コンクリートの遺構だったりがちまちまあります。その中でもなかなか刺激的なのがこの象の像。仏教界において象さんってのは、お釈迦さまを運んできた素晴らしい生き物であり、いわばコウノトリ的存在であってそれなりに神聖視されるものです。

なのでこの仏教的な新興宗教の敷地内に象の像が出てくるのはそこまで驚くべきことでもないんですが、とはいえこのシチュエーションですよ。山の中の廃墟にいきなりこんなリアルでしかも朽ちた象の像が出てくるとそれなりにインパクトが大きく、ちょっとビビりました。突然の象は怖いだろ。

ホワイトスラム

象の像(しつこい!)を超えてさらに行くと見えてくるのは例の仏舎利塔。こいつが噂のホワイトスラムですか。

ホワイトスラム全景

なるほどこいつは異質だぜ。確かに「ホワイトスラム」って感じがします。でも先生、「ホワイト」はわかるけど「スラム」要素はなんですか?辺りが荒廃している様子が「スラム」なんですかね?

なるほどいい質問ですね。これは私思ったんですが、最初は「ホワイトスラム」ではなく「ホワイトモスク」と呼ばれていたんじゃないでしょうか?もしくは「モスク」を間違えて「スラム」と呼んだか。見た目的には仏舎利塔もモスクもあんまり違わないから、モスクって呼びたかったのがいつの間にかスラムになったんじゃないかなぁと先生は考えます。

仏像

鎌倉ドーム内にお釈迦様的な金ボディガイがいらっしゃいますね。結構野ざらしになっちゃってますが。

ホワイトスラムその内部へ

ホワイトスラム内部
無機質な内部

ホワイトスラムは内部に入ることができますが、内部はまだ未完成だったようで、何もない。コンクリート丸出しの無機質な空間が広がるだけ。ただ、こういう無骨な内装の方が、この世を苦行と捉える仏教の教義に適していて良いんじゃないでしょうか。やけに絢爛豪華で「うち儲かってますよ」感を出すよりも、とにかく質素にまとめた方がありがたみがあってお布施の額も増えるんじゃないでしょうか。

ホワイトスラム上部

未完成なのでよくわかりませんが、小さい建物ながらも一応2階部分がある。はしごを使ってその2階部分に上がって見上げてみると、これはなかなか素敵な光景。仏舎利塔の先っちょの部分が日の光を受けて輝き、無骨な骨組みを照らしていました。

ホワイトスラム上部の骨組み

ここまで計算された建物だったら信者も拍手喝采。

ホワイトスラムの仏像

仏像のお隣に失礼させて頂いた。

ホワイトスラムからは長良川周辺の街並みが見える

彼の眼下には森と岐阜の街並みが。新興宗教団体の施設の廃墟に見守られながらの暮らしはどうだい。ありがたいかい。

ホワイトスラムからレジャー施設(?)古津楽苑へ向かう

ホワイトスラムを見上げる

立派な外見だし岐阜県の中でも知名度の高い廃墟なんですが、それほど見所がないのもまた悲しい事実。このような独特な見た目でしかも廃墟とくれば地元の学生たちを中心に心霊スポット呼ばわりされるのが世の常で、このホワイトスラムも例に漏れず心霊スポット認定を受けているようです。認定、おめでとうございます。

ただ調べてみても過去にここで殺人事件が起きた等の情報はありません。どうも近くの道沿いで無理心中があったそうなんですが、この施設とは無関係みたいです。というわけで心霊現象を期待して訪れても無駄でしょう。

古津楽苑

さて、何度か説明したように、ここらは元々レジャー施設でして、その名残もいくつかあるので紹介します。おや、紹介しようと思ったんですがもうこんな時間ですね。残念、続きはまた後日にさせて頂きます。さぁ子供達、今日はもう家に帰るんだ!

廃墟のふすま
次回をお楽しみに

果たして…?

この記事の撮影機材
カメラ1:X-T20
レンズ:XF16-55mmF2.8