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高鍋大師

宮崎県は高鍋町です。こちらの小高い山の上に、「高鍋大師(たかなべたいし)」と呼ばれる巨大な仏像が数体建造されています。どの像もその姿や表情が個性的で、以前に像の写真を見てからずっと行きたいと思っていたスポットでした。

これは2017年1月5日のお話。寒空の下、高鍋大師を参拝してきたので紹介します。それにしてもこの日は寒かった。

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個人が作った仏像群、高鍋大師

高鍋大師の広場

こちらが高鍋大師が立ち並ぶ広場です。ここへのアクセス手段は車を推奨します。最寄りの高鍋駅からでも徒歩だと1時間かかるし、バスもありません。そもそも九州を公共交通機関で旅することはおすすめしません。

大きな像

この敷地内に大小様々な像が立っています。高鍋大師ってのは特定の像の名前ではなくて、これらの像のことを指します。

支えられる像

大きな像たちはつっかえ棒によって支えられています。このチープ感がまた良し。

トーテムポールみたいな仏像

像を個別に見てみると、これがなかなかにショッキングな造形をしています。腕の関節の直角っぷりったらないよ。この不安を煽るデザイン、無骨さ、そして滲み出る儚さに惹かれたわけです。こんな仏像2つとない。

顔のアップ

像の体には文字が刻まれています。「ゆう日サし あサ日カガやく」と、ひらがなカタカナ漢字混じりの文字で書かれています。なんでこんな書き方をしたんでしょうか。このミステリー感もまた良し。

正一いいない大神

こちらは「正一いいない大神」とおっしゃるそうな。お稲荷様の擬人化(?)ですかね。

弘法大師かな

お地蔵さん?弘法大師?これらの人物(神様)がどういう基準で選定されたのかもわかりません。さっきの稲荷様も仏じゃないし、他にもスサノオノミコトなどもあります。まぁ個人で作ったものなので、いろんな神様大集合といったところでしょう。

からいも

左手に持つものには「からいも」と書かれています。サツマイモのことだそうです。

高鍋大師制作秘話

高鍋の広場

敷地内にある小屋(本堂?)に、高鍋大師がなんの意味を持ち、誰によって作られたのかの説明があったので紹介します。

鳥居

この高鍋町には、持田古墳群と呼ばれる多数の古墳があります。その昔、これらの古墳からの盗掘が相次いだそうで、それを知って胸を痛めた岩岡保吉さんが、古墳に眠る方々の霊を鎮めるために像を作り始めたそうです。

そのプロジェクトは岩岡さん自らの資金を使って、地元の方々と一緒に行われました。

建設当時の写真

これがおそらく建設当時の写真。地元の人々だと思われる方々と、完成の記念撮影をしているのでしょうか。

高鍋大師は平成21年には宮崎県から観光遺産の認定を受け、さらには作品の1つをモチーフにしたゆるキャラまで誕生するなど、今でも高鍋町のシンボルになっているようです。

現在のお姿

この手の巨大仏は地元からスルーされる(スルーといっても悪意のあるものではなく、取り上げるほどのものでもないからだと思いますが)ケースが珍しくありません。そう考えると、観光認定を受けたり、ゆるキャラができたりする高鍋大師は珍スポ界のレアケースかもしれません。

当時の岩岡さん

こちらがおそらく岩岡さんの写真。岩岡さんについても紹介を。

岩岡さんは29歳の時に四国八十八ケ所巡りを行い、それをきっかけに地元の高鍋町にも八十八ケ所霊場を作ろうと画策しました。そして資材や土地整備の準備を開始するとともに石造彫刻を学び、44歳の時に八十八体の石像の作成を終えます。

高鍋八十八ケ所

その八十八体の像は高鍋大師南側の斜面に安置してあるらしい。ちょうどこの写真の階段のところに点在しているのだとか。

なぜか水戸黄門

話は戻って。八十八体の像を作り終えた後、先に紹介したように、岩岡さんは持田古墳群の盗掘に胸を痛め、地元の方々と共に高鍋大師を作りました。87歳で死去するまでには700体以上もの仏像を作り上げたそうです。

不動明王かな

にしてもバラエティ豊かな像がたくさんあって面白い。見ていて飽きません。ほのぼのした作風のものもあれば、このように鬼気迫るものもあります。

顔のアップは怖い

「火よけみまもり」と書かれています。普通こういうところで謳われる内容は世界平和とかだと思います。それが「火除け」なんて生活に根付いた思いが願われているのは、やはり地元密着型の像だからでしょう。

トイレに親の顔のタイルがある

トイレには子供が作ったパパママの似顔絵タイルが貼られていました。こういうとこにも高鍋大師の愛されている感がわかります。

十一面観音

高部大師の作品の中でも一番有名な十一面観音さん。前述のゆるキャラ「たか鍋大使くん」のモデルにもなりました。

顔のアップ

この、歯を見せて笑っている感じがたまりません。愛嬌抜群です。そしてどことなく「えの素」を思い出させる生首たち。

十一面観音の背中

街を見下ろして何を思うか高鍋大師!

石碑

明治百年 やまたのおろち 昭和四十三年 五月五日 岩岡弘覚八十才 のさく

※岩岡さんは晩年に「弘覚」に改名しています。

この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M3

カメラ2:DP3Merrill

カメラ3:iPhone7

高鍋大師の詳細情報

公式サイト:高鍋大師 - 高鍋町観光協会
住所:〒884-0005 宮崎県児湯郡高鍋町持田
電話番号:0983-22-5588(高鍋町観光協会)
場所:Googleマップで見る

営業時間:いつでも
入場料:無料

備考:とにかく寒かった