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清大寺越前大仏

福井県勝山市です。

地元実業家「多田清」さんが作り上げた巨大なお寺「大師山清大寺」には、「越前大仏」というそれはそれは大きな大仏があります。

魅力はその大仏に留まらず、広大な敷地内にある売店等には人がおらず、ほとんど廃墟化してゴーストタウンさながらな様子も面白いのです。また、五重塔が競売にかけられるという悲劇も忘れてはいけません。

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ウサミミ
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廃墟…?福井県の大師山清大寺に行ってきた

大師山清大寺駐車場
大師山清大寺駐車場

勝山駅で自転車を借り、見えているのになかなかたどり着けないほど巨大な清大寺を目指しひたすら漕ぐこと数分。やっと着きました『清大寺』です。なにからなにまで非常にスケールがでかいのが特徴です。

しかしこれだけ広大な敷地、駐車場からしてはご覧の有様でございます。いや、平日昼ということもあるけどね。

お寺の前のシャッター街
誰もいないんだけど…

寺に併設されている城下町を模した町並みも、ほとんどがシャッターを降ろしています。

もぬけの殻の城下町
人のいない街

シーン…。

無人でさみしげな休憩場

ポツーン…。

無人のおみやげ屋

無人販売所。
扱っているものはリサイクル品で、清大寺のおみやげがあるわけではない

清大寺入り口

なんでこんなにひと気がないのか。そもそも勝山市自体が結構な内陸部でアクセスが難しいなどいくつか理由があると思いますが、訴求力の弱さもあると思います。

この清大寺、まず建設されたのが1987年のことで、ほぼ平成生まれで歴史は浅め。建設したのは地元実業家の「多田清」さんで、その目的は地元活性化のためとのこと。かなりの資産家なのでこれほど広くて豪華な施設を建てることができたものの、そもそも時代が大仏テーマパークを求めていませんでした

また同時期には牛久大仏や会津大観音など、観光向けの巨大物が日本中に建設されました。これらはどちらも100m前後の巨大な立像で、見た目のインパクトだけは十分あります。対して越前大仏も大きいとはいえ屋内にある坐像なので、それらと比較するとインパクトも弱く、いまいちバズらなかったんでしょうな。

巨大南大門

そのせいで外観はご立派なのになんとも人の寄りつかないB級スポットとなってしまいました。ただ「地元の活性化のために資材を投げ打って作った」ってのは凄すぎる。これこそ真のふるさと納税です。気持ちがあれば返礼品はいらんですよ。

いざ境内

立派な仁王像

10m近くありそうな立派な仁王像。

観光客と南大門の対比

おあつらえ向きに観光客の姿を発見。
ちょうどいい具合に大きさの比較ができましたね。

東大寺の大仏殿をマネて作られた

大仏殿が目の前に。

こちらは東大寺の大仏殿を真似て作られているので、細かいデザインは異なるものの形そのものはそっくりです。見比べてみてください。

大仏殿と観光客の対比

これまたいい感じに比較対象が。大仏殿に対してこの観光客の小ささよ。

その大きさ20メートル級!越前大仏とご対面

越前大仏と観光客の対比

さぁクソでけぇ大仏殿に入るとクソでけぇ大仏がお待ちかね。先に入った観光客が大仏を見上げております。

像高17メートルの越前大仏

像高は17メートル。台座を含めると28メートルらしい。像高だけでも奈良の大仏より2メートルほど大きい

人間の大きさとの比較

そしてまた観光客との比較。足元にも達してませんね。

越前大仏を見上げる

自分の目線から撮るとこんな感じ。

越前大仏の頭髪は螺髪ではなくパーマ

なんかこの大仏違和感あるなーと思ってよく見たら、髪型が螺髪じゃなくてゆるふわパーマじゃないか!普通はカタツムリみたいなツブツブが頭に付いてるもんなんだけど…。

更に言うと千昌夫ライクなおでこのホクロもない。かすかに跡が残っているような気もするけど…まさか取れたのか?

大仏の脇を固める4体の立像

大仏の隣にはこちらも大きな立像が

大仏の左右にはそれぞれ10メートル級の菩薩像と羅漢像の立像セットが。あまりの豪華さに驚く。これが歴史ある寺だったら確実にこの700倍は観光客がいることでしょう。

反対側の立像

こちらもでかい。

壁にも無数の坐像が埋め込まれている

壁には1メートルサイズの座像がはめ込まれてます。

蜂の巣みたいにビッシリと並ぶ

天井までびっしりと。蜂の巣みたいに。

観光客と大仏の横からの比較

横から見てもでかいのがわかる。しかし絢爛豪華ですなぁ。

外見は立派だけど中身は廃墟風の清大寺『五重の塔』

五重の塔もある

清大寺にある建物は軒並み大きいのですが、中でもひと際でかいのが五重の塔。遠くからでもよく見えます。

この五重の塔、内部にはエレベーター完備です。さすが近代建築。せっかくお越し頂いた観光客のみなさんを疲れさせるわけにはいきませんからね。

五重の塔の内部は廃墟的な雰囲気

早速入ってみると、外見とは裏腹に薄暗く、廃墟チック。特に展示物もなく、ガランとしている。

階段を使って五重塔の最上階へ

最上階へは階段を使わないといけない。以前訪れたときは、この階段に大量の蛾がいて戦慄したもんだ。今回はそれなりにキレイだった。

五重の塔から見下ろす清大寺のゴーストタウン

上から見下ろす。写真中央にある平屋の群れが冒頭のゴーストタウン現場です。

遠くに見えるは勝山城

田舎よのぉー。遠くにある勝山城の天守閣が見えますかね?

人はいないけど豪華さに驚く巨大なお寺

大仏殿裏の愛犬のお墓

大仏殿の裏にあったクロとシロの墓。申し訳ないけどちょっと面白い。

いやぁしかし何から何までスケールのでかいお寺でした。個人的には越前大仏大好きです。5体の巨像と壁の坐像の極楽浄土っぷりが素敵ですね。

現在は五重の塔が競売にかけられたりと、財政難に陥ってるようですが、なんとか今後とも続けてもらいたいところです。

兵庫には弟さんがいます

ところ変わって兵庫県。こちらもまた山奥になるんですが、「長楽寺」というお寺に但馬大仏なるものがあります。実はこの大仏もまた多田清さんが私財を投げ打って建立した施設で、越前大仏の弟にあたります。

その外観は非常に似通っていて、また大仏も大きいものが3体並んでいて、こちらも見応え十分。ぜひチェックしてみてください。

大師山清大寺(越前大仏)の詳細情報

公式サイト:越前大仏【公式】
住所:〒911-0811 福井県勝山市片瀬50−1-1
電話番号:0779-87-3300

場所:Googleマップで見る

営業時間:午前8時から午後5時まで 年中無休
入場料:500円

訪問年:2013年
備考:五重塔などは買い手募集中みたいです。