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豊後森機関庫の外観

そんなわけで単身福岡に乗り込んだ私は、小倉駅でレンタカーを借りて4泊5日の珍スポ九州一周旅行に出かけたのでした。一周の過程で20箇所くらいの珍スポを巡りまして、その中でもむぁず最初に紹介したいのがこちら! 大分県玖珠郡玖珠町帆足242−7にある豊後森機関庫、そして豊後森機関庫転車台でございます。これはだねぇ、国鉄時代に汽車を収容する施設として使われていたのじゃよ。収容台数は12台。しかも転車台と言う名のターンテーブル付きなので、1本の線路で12箇所の車庫に自在に停車できるスグレモノ。1934年から1971年の間、戦争にも負けずに使われていたそうです。まさに立体駐車場の先駆けですね。

かつては九州各地に同様な機関庫があったそうですが、現存しているのはこの豊後森機関庫だけだそうです。近年、機関庫近辺が整備され、2009年には近代化産業遺産にも登録されています。まぁ整備されてようが廃墟は廃墟なので、廃墟好きな私はビシバシ写真を撮ってきました。是非ご覧ください。

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美しい廃墟、旧豊後森機関庫

正面から豊後森機関庫

訪れたのはちょうど夕暮れ時。まさにマジックアワーに差し掛かろうという頃合いです。ところで豊後森ってなんて読むか知ってますか?答えは「ぶんごもり」だそうです。へぇ。

写真右手に微妙に見切れて写っているのは、ミニSL用のレールです。デパートの屋上なんかにあるアレですね。当時のレールではありません。

豊後森転車台

そして手前にあるのが回転台です。ここに汽車を乗せて、それぞれの車庫の方向へと回転させるわけです。ちなみにこれ、手動で回します。左奥にあるのが操縦室で、これに乗って北斗の拳の奴隷の如く、ぎっこんばったんと動かすことでくるくると回ります。なんと回すだけなら今でもできるそうです(ただし、回転台へは立入禁止なので実際に体験することはできません)。

豊後森機関庫を上から見た図

ちょうど看板にわかりやすい図がありました。上から見るとこんな感じです(ざっくり)。

機関車は今の電車と違い、前後の区別が明確にあるので、頭からつっこんできた機関車をこのターンテーブルでひっくり返し、尻から駐車していたそうです。

扇形になっている様子

扇状に広がる姿が美しい…。しかし、この美しい機関庫を設計した人は不明だそうです。もったいない!ただ、扇形型の機関庫は豊後森機関庫以外にも日本全国にあるので、とくに珍しい形というわけではありません。でもこんなにたくさんのガラスを使ってるのは珍しいんじゃないかなきっと。

地面すれすれから見上げる豊後森機関庫

フィールド目線で豊後森機関庫。立入禁止なのでこれが精一杯です。本当は中に入って、柱に手を添えたり、足を絡ませたり、舐め回したり、愛の言葉を囁きたい!しかし立入禁止のロープが私と豊後森機関庫の距離を遠ざけます。嗚呼ロミオとジュリエットならぬ!斎藤と豊後森機関庫!(謎)

ガラスに夕日が照り返る

夕日を照り返す美しいガラスたち。豊後森機関庫が他の機関庫と比較して美しい理由は、やはりこの割れ残ったガラスではないでしょうか。

コンクリートとガラス

割れ残りとコンクリート遺構の対比ですよ。どっしりと構えたコンクリートに取り付けられた儚いガラスたち。まさに動と静とでも言いましょうか。このコントラストが美しいのです!はい!

機関庫入り口

ああもうこれ以上この美しさを表現できる語彙がありません!すみません!

機関庫の前にある機関車

で、機関庫の前には唐突に機関車が置かれています。これはなに?これは福岡県志免町にあった1919年(ベルサイユ条約!)製の機関車らしいです。志免町と言えば例の志免炭鉱を中心とした炭鉱の町で、その辺の公園にこの機関車が展示されていたそうです。しかし老朽化によって解体処分が決定されたため、なんとか保管できないかと考えた結果、この豊後森機関庫がある玖珠町に移管されたそうです。つまり、豊後森機関庫とこの機関車は無関係です。

蒸気機関車29612号

しっかり補修されているので生誕100年を迎える機関車とは思えません。残念ながら中に乗ったりすることはできません。見て楽しみましょう。

遠くから見た豊後森機関庫

さて、正面からはこれくらいにして裏に回りましょう。裏も見どころがあるし、何より裏からの方がより豊後森機関庫に近づけますぞ。

後ろから見た豊後森機関庫

はい裏です。既にこの美しさは語り尽くしてますので、特に言うことありません。

豊後森機関庫の裏口

内部は思ったより狭いですね。レール1枚分しかないかな。本当に駐車することだけしかできなさそう。まぁ十分か。

窓と壁

すっかり見逃してしまったのですが、機関庫の裏側には米軍機の銃撃によって受けた弾痕が残っているそうです。どこにあったんでしょうか?また、このときの銃撃により、国鉄職員3名(2名とも)が亡くなったそうです。

とっても遠くから見た豊後森機関庫

豊後森機関庫のすぐ隣には、現役のJR九州久大本線が通っています。車窓からも見えると思います。

また、公園の敷地内には豊後森機関庫ミュージアムがあり、当時の資料などを閲覧できます。残念ながらこの日は休館日では入れませんでした。ただ、資料館としてよりも子供が遊べるアミューズメントパーク的なものを重視しているようで、まぁ見れなくてもそんなに悔やむもんでもなさそうでした。あ、あと前述したミニSLもこの資料館から乗るっぽいっす。

豊後森機関庫は鉄道施設だけあって、豊後森駅から徒歩数分で行けるアクセスのしやすさも魅力ですね。廃墟・廃線好きにおすすめのスポットです。ぐばい。

この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M3

カメラ2:DP3Merrill

旧豊後森機関庫の詳細情報

公式サイト:なし
住所:大分県玖珠郡玖珠町帆足242−7
電話番号:0973-72-7153(商工観光振興課)
場所:Googleマップで見る

営業時間:いつでも
入場料:無料
駐車場:あり

備考:大きな声では言えないけど、入ろうと思えば簡単に入れます。